「鉄骨だから安心」は誤解|木造・鉄骨、構造の正しい選び方

「鉄骨だから安心」は誤解|木造・鉄骨、構造の正しい選び方 家・住まい

「鉄骨の家は地震に強い」「木造は不安」——なんとなく、そう思っていませんか? 私も業界に入る前はそう思っていました。

でも結論から言うと、「鉄骨だから安全、木造だから危険」は誤解です。構造の種類だけで家の安全性は決まりません。リフォームの現場で多くの家を見てきた立場から、構造の選び方をフラットに整理します。

家の構造は、大きく3種類

  • 木造(在来工法・ツーバイフォー)… 地域の工務店やローコスト大手の主流。国内の新築の約8割
  • 軽量鉄骨(ユニット造)… セキスイハイム、トヨタホーム、積水ハウス、大和ハウス など
  • 重量鉄骨(ALC系)… ヘーベルハウス、ダイワハウス など

「重量鉄骨>軽量鉄骨>木造」の順で強い、というイメージを持つ人が多いですが、実際はそう単純ではありません

安全性は「構造の種類」ではなく「設計」で決まる

ここが一番大事なポイント。建築は、先に「どれくらいの耐震性能にするか」を決めて、それに合わせて柱の数や設計を組み立てます。つまり、目標の強さに合わせて作るので、木造でも高い耐震性能はちゃんと出せるのです。

目安になるのが耐震等級。最高の等級3なら、構造の種類にかかわらず高い耐震性が確保されます。「木造だから不安」ではなく、「等級3で建てるか」を見るほうが本質的です。

それぞれのメリットは「強さ」より別のところにある

  • 重量鉄骨のメリット … 1本の柱で支えられる面積が大きく、大きな開口(広い窓・大空間)が取りやすい
  • 軽量鉄骨(ユニット造)のメリット … 工場でつくる規格品なので、工期が短く品質が安定しやすい
  • 木造(在来)のメリット … 間取りの自由度・将来の可変性・対応業者の多さ・コスト

「費用を抑えて長く住む」なら木造が合う

私が木造(在来工法)を選んだのは、わが家のテーマ「費用を抑えて、長く快適に住む」に一番合っていたからです。

  • 間取りの自由度 … 柱と梁で支えるので、広いリビングや大きな窓も設計しやすい
  • 将来の可変性 … 壁を抜いて間取りを変える、増築する、が比較的やりやすい。長く住む家に向く
  • 対応業者が多い … 工務店から大手まで選べるので、相見積もりで価格も抑えやすい

もちろん、大空間や鉄骨ならではの設計に魅力を感じるなら鉄骨もアリ。「自分が家に何を求めるか」で選べばいい——構造の種類で安全性を不安がる必要はない、というのが現場を見てきた結論です。

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