わが家は断熱等級7で建てました。今の日本で最高の等級、いわば”世界最高水準”の断熱性能です。
「そこまで要る?」と思うかもしれません。でも結論から言うと、長く住む家ほど、断熱性能は先取りしておく価値がある——これがリフォームの現場と国の方針の両方を見てきた私の答えです。むずかしい数字はかみ砕いて説明します。
そもそも「断熱等級」って何?

断熱等級は、家の”熱の逃げにくさ”を示すランクです。数字が大きいほど高性能で、夏は涼しく冬は暖かく、冷暖房費も抑えられます。ざっくりこんなイメージです。
- 等級4 … 長らく最高等級だった、いわば”昔の基準”
- 等級5 … ZEH(ゼッチ)水準。2022年に新設
- 等級6 … ZEHを超える高断熱
- 等級7 … 現在の最高等級。世界トップクラスの断熱性能
国の基準は、これから上がっていく
ここが大事なポイント。国は住宅の省エネ性能を段階的に引き上げています。
- 2025年度 … 省エネ基準への適合が義務化。等級4相当が最低ラインになり、それ以下は新築できなくなりました
- 2030年度 … ZEH水準(等級5)が最低ラインへ引き上げ予定
つまり、国が2030年に「最低ライン」にしようとしている等級5を、わが家ははるかに超える等級7で建てたことになります。今の最低基準でギリギリ建てると、10年後には”時代遅れの家”になりかねない。長く住むつもりなら、性能は先取りしておくほうが安心です。
高断熱の「実利」は、お金と健康に効く
等級7はカタログ上の自慢ではなく、暮らしに直結します。
- 冷暖房費が下がる … 熱が逃げにくいので、少ないエネルギーで快適。太陽光と組み合わせれば光熱費はさらに圧縮できます
- 家じゅうの温度差が小さい … 廊下や脱衣所が極端に寒くならない。冬のヒートショック対策にもなり、家族の健康を守ります
- 結露・カビが出にくい … 壁内結露が減り、家そのものが長持ちします
ただし「やりすぎ」のバランスも正直に
等級を上げるほど建築費も上がります。等級7は理想ですが、予算とのバランスも大事です。
- まずは「最低でも等級5(ZEH水準)以上」を目安に。これは2030年基準でもあるので、将来も陳腐化しにくい
- 予算が許せば等級6〜7。光熱費の削減で、長い目で見れば差額を回収できるケースも
- 断熱だけでなく窓(サッシ)が効きます。お金をかけるなら窓から
最近はローコストメーカーでも高断熱が標準化してきました。「今の最低基準」ではなく「10年後も通用する基準」で考える。これが、長く住む家で後悔しないコツです。
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